このエッセイは、最初はクレヨンハウスの月刊「音楽広場」に書いたもので、現在は「リトルドッグプレス」のホームページに連載しています。それをこちらでも見られるようにしました。今までおもちゃのついて書かれたものは多く『白木の温もりの手作りのまごころ』のように情に流れるか『○○力を育てるにはこういうおもちゃがいい』式のガイドブックです。そうではなく、きちんとしたおもちゃ批評を確立したいと思っています。
http://www.littledogpress.com/
ここは、作品を作る過程で、また、日常の中で思いついたことを、書きとめているページです。また、急ぎの情報などもここで紹介します。
日付 : 2010/7/2639度
昨日の夕方から
だいぶ涼しくなった。
湿度が下がって
本来のカラッとした高原の感じに。

病院の先生から電話あり。
母の熱が39度まであがったという。
免疫力がもう全然ないから
肺炎を起こしたらアウトだ。
午後、病院へ。
酸素マスク。目はあかず。
一時間ほどそばにいて
戻る。

今年三回目の草刈り。

夜、朝日小学生新聞に頼まれていた
短編をひとつ書き上げる。

夜中、偕成社社「山串団五郎2」の直し。
日付 : 2010/7/25訂正
さきほど書いた川端さんの
ホームページのアドレス
微妙に違ってました。

正しくは
http://www.g-advance.co.jp/obakeyashiki/
でした。
ごめんなさい。
日付 : 2010/7/25川端誠のお化け屋敷へようこそ
川端誠さんのホームページができあがって
今月初めから
おひろめされている。
毎日毎日の日記が楽しい。
まるで、いっしょに原稿を書いている気分で
産みの苦しみをいっしょにあじわえる。
技術的な苦労話とか
その道の人しかわからない話を
聞くのはとても好きだ。

制作がが昨日一段落したようで
よかったよかった。

ただ、ホームページのタイトルと同じ題名の
絵本があるせいか、いくら検索しても
本の情報ばかりが出てきて
ホームページにたどりつけない。
みんながどんどん見ないと
上の方に来ないので
みなさん、どうぞ。

川端誠のお化け屋敷へようこそ
http;//www.g-advance.co.jp/obakeyashiki/
日付 : 2010/7/24暑い日が続く
小淵沢も連日30度。
ひっこしてきた5年前には
こんなふうにはならなかったから
やっぱり全体に
気温は上がっているのだろう。

朝の散歩でクロツグミの散歩に出あう。

ひさしの下の蜂の巣を落とす。
蜂は暑さには弱いから
地面に落ちると、もうだめ。

午後、小学生を含む
五人家族が遠方から訪ねて来てくれる。
ものがたりライブがあると聞いたのでとのこと。
昨年までは七月下旬からやっていたけれど
今年から八月はじめから終わりまでと
わかりやすくしたのだった。
どうしよう。
丁重にわびをいい、
ちらしを渡し、
子どもにはえはがきとサイン、
握手、写真など
あとで友だちに見せられる証拠を
いろいろプレゼント。
幸い、八月にまた来ますといってくれたので
少しホッ。

で、夕方になって
カナカナが鳴きだすと
暑さがスーッとひいていく。
夏の夕暮れはほんとに気持ちいい。
ただし、目の前の八ヶ岳には
大きな入道雲が出ているけれど
今日は降らないようだ。

で、書いてる原稿は
「うみぼうず」で
冷え冷えした海の中の話。
なんだかなあ。
日付 : 2010/7/22志の輔独演会
暑い日が続く。
昼、ポプラ社の編集者二人が
小淵沢に来てくれる。

昼食を食べながら
「のっぺらぼう」の次の
おばけ話絵本の相談。
冬を予定しているけれど
「おにばば」か「うみぼうず」。
おにばばは
包丁持って追いかけてくる相手から
夜の野原を逃げまくる逃亡譚。
海坊主は荒れる大海原のまんなかというだけで
絶望的にこわい。
さて、どちらにしよう?

そのあと、二人を案内して
富士見のゆりの里へ。
昨年はひょうにやられて
入場無料で公開せざるをえない
気の毒な状態だったが
今年はみごとに満開。
リフトで上まで登る。

夕方、甲府へ。
絵本専門店「ゆめや」さんに顔をだし、
文化会館で
立川志の輔の独演会。
もちろん満員。

例年冬だったので
噺が冬にかたよっていたのを
修正ということで
夏に。

で、当然夏の話なのだが
まくらが見事すぎだった。

先日のゆうパックの遅配さわぎを
ひきあいに、自分の事務所に送られてきた
山形のサクランボが
夏だから、みなくさっていたという話にふれ、
そこから「千両みかん」に。

さらにもうひとつ、まくらで
先日の参議院選挙のテレビ速報で
「開票率5パーセントでどうして
全体がわかって当確がでてしまうのか。
あとの、まだ開けられていない95パーセントの票の
立場がないではないか」とふれたのも、
話の後の方で
みかん問屋の主人が
「百のうち、いつつもみかんを見れば
あとの全体はわかります」というセリフに
反映させる。
時事ネタをふたつながらに
話と関連するまくらにしたてるなんて!
ただ、舌を巻くばかり。

で、休憩の後は
とても珍しい話。
「江戸の夢」。
宇野信夫が
六代目の三遊亭円生のために書いた芝居噺。
CDで聞いて知っていたが
円生以外にやる人なんていないと思っていたので
びっくりだった。
しかも円生のより
くすぐりも入っておかしく
端正。
これも一時間を越えての熱演だった。
でも、他の誰がこの地味な話で
客をここまでひっぱれるかと思うと
誰も思い当たらない。
もう、一生聞くことのない噺だと思う。
日付 : 2010/7/19おもちゃばこフォーラムin名古屋・午後
一時半、午後の部スタート。
このまえの東京の時もそうだったけれど
時間前とわかっていつつ、
あらかたの人がすわって待っているのをみると
ついなにかサービスしたくなってしまう。
これは永六輔さんがいつもトークショーで
やっていることで、そのステージを何度か見て
覚えたやりかた。
持ちネタはだしおしみせず
迷わずだすこと。
次にその人の前で
それをだす機会があるかどうかは
わからないのだから。

空気をあたためるという意味もあるか。
ただし、ぼくは手遊び・歌遊びというのは
なんともおもはゆくて苦手なので
ついつい、ことば遊びになってしまう。
「あいうえおのおけいこ」をする。

で、定刻。
まずは市原千明さんの
「立絵紙芝居・猿飛佐助化け物退治の巻」。
今、日本で
このネタを昔のままに継承しているのは
市原さんしかいない。
貴重なステージ。

次に飛び入りで名古屋名物・
手羽先の店・世界の山ちゃんの会長が
手品を。
ありがたいこと。
で、飛び入りに入ってもらうなら
このポジション。
次がぼくのものがたりライブなので
ぼくが
時間調整すればいいのだから。

ことばあそび「いろはにこんぺいとう」やって
「のっぺらぼう」を読んで
「貧乏くじを引くな」を語る。
「貧乏くじ」の話は
なんだかとても気に入っていて
なんでもいいなると
ついこれをやってしまう。
去年はなにかと
「大森さんちの馬」を
しゃべっていたが今年はこれだ。

づづいて市原さんの
南京玉すだれ。
お家芸だ。
つまらない南京玉すだれも
いっぱい見ているけれど
市原さんのは断然おもしろい。
おもしろいということが、
自分の芸だけでうみだされるのでなく
自分と客の中間あたりに生まれるものだということを
よくわかっていて、
じょうずに自分を演出しているからだと思う。

で、ぼくの動物競馬。
今回はみっつあるレースのうち
第一レース。
いつもながらキリンラガーと
ウサピョンピョンがゴール前で死闘。
あはは。

で、休憩をはさんで
地元名古屋の
プロパフォーマー、タックさんのジャグリング。
バルーンアートに手品も入っていろとりどり。
四時過ぎすべて終了。

キャンセルもなく
150人参加。
トラブルもなし。
よかったよかった。
評判がよさそうなのは
みんながすぐ帰らず
アンケートをせっせと書いてくれているので
なんとなくわかる。

コドミルさんも市原さんも
すでに来年もやる気満々。
楽しくなりそう。

夜、スタッフと参加者で会食。
おそくまで盛り上がる。
東京のフォーラムのいなずみさん、
京都のフォーラムの丹生さんもかけつけて
名古屋の石丸さんと
三人で
おもちゃばこフォーラムin名古屋の
誕生祝いの大きなケーキの
ろうそくを吹き消す。
パチパチパチ。
日付 : 2010/7/19おもちゃばこフォーラムin名古屋・午前
暑い日になった。
いよいよ第一回おもちゃばこフォーラムin名古屋。
会場は地下鉄・杁中駅から歩いて五分の名古屋友の家の
三階のホール。
南山大学が近い閑静なあたり。

9時少し過ぎに着く。
すぐに店の準備。
ぼくの荷物はすでに
スタッフがはこびあげてくれていたので
楽させてもらった。
川端さんの原画四枚、
すぐに売約済みになってしまう。

10時開始。
午前中はぼくのワークショップ・
工作の鉄人。
大人子ども100人がテーブルの前にすわって
スタンバイ。
「お弁当作り」の工作をする。
このプログラムは何年も前から
あちこちで何回もやって
微調整しながらみがいてきたので
ほぼプログラムとして完成していると思う。
もう、ぼくでない人がやっても
いけるはず。

ようは「工作は苦手」と思いこまされて
思いこんでいる
大部分の人をいかにはげまし、楽に、
おもしろく、手が動くようになってもらうかという
ワークショップ。
今回は夫婦と子どもで
ひとつのお弁当を作るグループが
多くて、きっと
珍しい共同作業だったと思う。
たっぷり一時間半。
中には昔、じつは工作少年だったなんて
おとうさんもいたのだろう。
アンケートで
「夫の知らない側面を知りました」なんて
嬉しそうに書いてきたおかあさんの
答えが印象的。

互いの作品を参考にしあい、
完成後の品評会も
遊園地を散歩するようで楽しい。
あくまで個人個人の仕事ではあっても
大勢でいっしょにすると
すべて一人でするより
はるかに楽になしとげられることがある。
学校というのも
本来、そういう場所のはずだ。

最後には予想外にりっぱな作品ができる。
しかもパックに入って
持ち帰りやすく
保存しやすいところまでパーフェクト工作と思う。
紙工作ってたいていすぐにごみになってしまうから。

で、あっというまに二時間たって
お昼になる。

自分の売り場がいそがしく
昼を食べそこなったけれど。
ぼくのとなりは
地元の児童書と絵本の専門店
「ピコット」さんの出店。
「のっぺらぼう」や
「ポケットパズル」を
いっぱい持ってきてくれているので
横でせっせと紹介につとめる。
日付 : 2010/7/18名古屋で
コドミル主催で
ものがたりライブの会。

午前中が千種図書館で定員45名。
午後が天白図書館で定員65名。
どちらも大入り。

千種は昨年の秋に続き二回目。
二回目ともなると
笑える話ばかりでなくとも
大丈夫そうなので
ひさしぶりに「王様と絵描き」を語る。
この話は好きだ。

あと夏らしくおばけものも
ろうそくをたててする。

さらに立絵の紙芝居も。
立絵は平絵に比べて
作るのが大変なのが
すたれた理由とか。
時間のあるときに作っておいてよかった。
「用寛さん雷退治の巻・上」をする。
で、これをすると
必ず「今度は下をお願いします」といわれる。
そうなんだけど…でも。
日付 : 2010/7/17名古屋へ
昨日の夕方、
玄関脇の壁で
まさに蝉が
ぬけがらから出てくるところを
見つけた。
まだ、翅はぬれているようでしわしわして
体は透明感が強く
浅緑に輝いている。
なんてきれいなんだと
しばらく見つめた。

その蝉が今朝は
完全にぬけがらから出て
そのとなりに
とまっている。
もう少し、飛ぶのには
時間がかかるのだろうか。
早くしないと
鳥の餌になっちゃうような気もするが。
体の色調は全体に黒っぽくなって
りんかくがおちついてきた。

それが昼にはいなくなっていた。
どこかにうまく飛んで行ったらしい。
アカマツの森では蝉がかまびすしい。

今年も軒下に
はちが巣を作り始めた。
さすがにかんべんしてほしいので
たたきおとす。
まあ、雨に濡れない、いい場所だというのは
わかるんだけど。
ごめんよ。

明日は名古屋の
千種図書館と天白図書館で
ものがたりライブ。
あさってはおもちゃばこフォーラムin名古屋。
というわけで今日はこれから名古屋に向かう。

そうだった、今からでも
参加したいぞという方は
このホームページのイベント欄を読んで
主催の石丸さんに電話してください。
名古屋でお会いしましょう。
日付 : 2010/7/15みんなで病院へ
今週は月曜から
朋子がソウルから帰ってきている。
十日くらいいるらしい。

それにあわせて、夕べ
隆も浅間山からおりて
うちに泊りに来た。

というわけで
去年の暮れ以来
久々に家族が四人そろった。

今日は朝からみんなで
藤野の病院に母のお見舞いに行く。
ときどき、目をあいてくれた。
隆がいると、車の運転も
ひきうけてくれるので楽で助かる。
日付 : 2010/7/13大泉東小学校で
東京日帰り。
早起きして車で練馬区の
大泉東小学校へ。
今年で三年連続
呼んでもらっていて
先生にも親にも生徒にも
知り合いがいて楽しい。

午前中が124年生。
午後が356年生とさくら学級。
それぞれ300人くらいづつ。
後ろに親の有志。
体育館でそれぞれ45分づつ
ものがたりライブ。
もちろん別の話。

給食は四年生の教室で。
しりとりにつきあわされる。

休み時間は別室で
ぼくの本の即売会とサイン会。
「のっぺらぼう」中心に
親の皆さんが
子どもと一緒に来て
みんな、よく買ってくれる。

今日の会は学校とPTAと
校内の読み語り連絡会の三者が
くんでやってくれている企画で、
もちろん最初から積極的に
とりくんでくれた先生が
いるおかげなのだが
ほんとに熱心。

全校にこの会についてのちらしが
配布され、
夏のものがたりライブについての
ちらしも全校生徒に配布される。
実際、昨夏
けっこうここの学校から
親子連れが小淵沢に来てくれた。

学校の先生と
作家の関係を
ぼくはこう、イメージできる。

ゴルフに例えるとわかりやすい。
ゴルフにはトーナメントプロと
レッスンプロがいる。
石川遼や
試合に出るのがトーナメントプロ。
アマチュアにゴルフを教えるのが
レッスンプロだ。

で、はなやかなのは
もちろんトーナメントプロの方。
うまくすれば
けっこうかせげるし、名前も出る。
そのかわり、ものがたりを作る
道は常に孤独だし、
うまくいく保証はどこにもなく、
実際、それで身を立てられるのは
ごく一部だ。
堅実で必要なのは
アマチュアの横に立つレッスンプロの方。

で、ものがたりとかことぱとかをまんなかに置いて
作家はトーナメントプロ、
先生はレッスンプロだ。
本の読み方や書き方、文法などを
先生は子どもに教える。
それはものがたりやことばの世界を
楽しめるようになるためだ。

作家はその世界を自力で
切り開いて表現していくトーナメントプロ。
結果として子どもを楽しませ、指針を示し、あこがれられもする。
実際、子どもはあこがれを持っている方がいい。

で、ものがたりやことばの世界には
両方が必要だ。
だから、学校に作家を呼ぶのは
とてもいい企画なのだ。
立体的なものがなく
ただ、教科書通りの
国語をこなしているのはつまらない。
子どものモチベーションが上がらない。
だからトーナメントプロをひっぱってきて
生徒の前で実演させて
生徒の資質の向上にあてようなんて考え方は
柔らかい考え方ができる、
いいレッスンプロのものだ。

そういう関係つくりが大泉東小では
三年間の中で
少しづつできていっている気がする。
ここの先生や親が
ぼくをリスペクトしてくれているのがわかるし、
ぼくはぼくでこんなふうな企画をたてる
先生や、それにのった
親の皆さんをリスペクトしている。
そうでなければ。

夜、遅く、家に戻る。
日付 : 2010/7/11オオムラサキウォーク
毎年恒例の
八ヶ岳歩こう会主催の
一大イベント。
オオムラサキウォークに参加するる

例年、ピーカン照りで
汗だくで歩いたけれど
今年はくもり空で涼しい。
しかし、山はよく見える。
これはいい。

6キロコース、12キロコース
20キロコース、30キロコースとある。
30キロコースは今年新設。
いつものように12キロコースに参加だけれど
30キロコースができたおかげで
簡単なコースのように思われるのは不本意。
けっこう距離がある。

それにこのコースだと
時間に余裕があって
途中でお弁当を食べて
森の喫茶店「こもれび」でお茶して
ブルーベリーの摘み取りをやって
なんて遊べるので、
やっぱりこのコースがいい。

3時間と少しで完歩。
よかった。
スタッフの皆さん、
今年もありがとうございました。

うちに帰ってきたら、大雨になる。
30キロコースの人たちは
悲惨なことになったのではないだろうか?
心配。

朝日小学生新聞用の
短編の物語を書く。
日付 : 2010/7/10キングス・シンガーズ
野辺山にある
八ヶ岳ロッジは
このあたりでは最高クラスのホテル。
標高1500メートルにあって涼しい。
というか七月でもくもった日には
ロビーの暖炉に火が入っていて
それでちょうどいいくらい涼しい。
したがって完全な避暑地。
周辺には別荘も多い。

そのロッジの森の中に立っている
音楽堂は建築としても一級品。
木造で音がよく聞こえるように
設計されている。
ステージの真後ろがガラス張りで
客はミュージッシャンの後ろに
時間とともにうつろう
外の景色を見ることができる。
客席は250人から
せいぜい300人くらいで
ひとつづつ独立した
ゆったりめの椅子で聞く。

それでいて、クラシックの
超一流ミュージッシャンを
世界中からひっぱってくる。
過去にはピアノのリヒテルが出たなんてすごすぎ。
当然、値段もはる。
だから、よほどのことがないかぎり
遠慮していて
行ったことがなかったのだが
今日初めて行った。

キングス・シンガーズが来たから。
これは食費をけずってもだ。
出費は出費だければ
自分の魂のための必要な
出費と思えば納得できる。
ほかで検約すればいい。

キングス・シンガーズは
イギリスの男性六人組。
アカペラのコーラスグループ。
バス、バリトン、バリトン、
テノール、カウンターテナー、
カウンターテナーという
編成だから
高い方にかたよっているかも。
ボニージャックスや
デュークエイセスの
一番高い声の人の上に
さらに高い人が
二人のっかっている形だ。

クラシック、宗教音楽、イギリス民謡、
ビートルズ、
なんでもとにかくむっつのパートにわけて
きれいで楽しいハーモニーにしてしまう。
結成40年を越えて、一年の大半を
ワールドツアーで過ごすという
この分野の
世界最高峰だ。
だしたCDアルバムは
すでに150枚だって。

しかもあくまでも
エンターティメントで
冗談音楽みたいに
笑わせてくれるところも多い。
スーツをびしっと決めた
英国紳士がそれをやるから
笑いも絶えない。

アンコールで
日本語で歌った
「ふるさと」の美しさ。
とりわけ、この歌のラストの
「山は青きふるさと
水は清きふるさと」というところは、
これだけ重工業やネットやゲームや
ケイタイが発達したこの国で
しかしなお、
ぼくたちが描くべき
日本の未来図でなければいけないのだと
思っていることもあって
泣けた。

これ以上のぞめない環境で
これ以上のぞめない音楽を聞けた。
至福の時。
さあ、また働くぞ。
日付 : 2010/7/9天狗岳
朝六時起床。
寝たんだか寝ないんだか
ときどき目をさましたけれど
とにか九時間横になっていた。

内湯に入りに行く。
とにかく、ぼく一人だから
殿様気分。
これがいいお湯で
源泉100パーセントで
たしてもひいてもいないけれど
ちょうといい温度のお湯が
ざんざか流れている。
出るのが惜しいくらい。

朝食をすませて
七時出発。
くもりだが稜線は
くっきり見えていて
雨ではない。
午後からは雨との予報だが
それまでにやっつけてしまおう。

宿から白砂新道で
森の中をじくざぐに登っていく。
小屋の周辺は
赤いクリンソウの群落が満開だ。

途中の沢で一度
道を見失う。
正解は沢をつっきって
反対側のやぶに入れば
よかったのだけれど
沢横の河原が
広々して
道に見えたので
つい、沢に沿って上がってしまったのだ。
しばらく行って違うようだと気付いたが
10分登ったのを戻るのもくやしいので
なんとかつつきれないものかと
ちょっとじたばた。
結局あきらめて戻って
正しい道をみつけた。
やぶがのびて
道をおおいかくしていたのだ。
でも、よく見れば赤いテープもはってあった。
こういうのって
複数で登っていると
誰かがきづくのだけれど
一人では
細心の注意を払わないと。
まして、ぼくはケイタイを持ってないし。
でも、朝だから
戻る余裕があったが
夕方で日没がせまっている時間帯だったりすると
あせっているから
危険も増したろう。

そのあとは順調。
どんどん高度をあげて
しだいに稜線が近づいてくる。
稜線に横から近付いて行くのは
尾根を登るのとも
沢を登るのとも違って
ふいに向こう側の景色が
一気に見えることになるので
期待が大きい。
好きだ。

で、森林限界を抜け、
ついに稜線に出たら
いきなりすごい風。
もう一度、風陰に戻って
紅茶をわかし、
気をおちつける。

一服して
ウインドヤッケを着て
稜線へ。
天狗岳までは
そこから一登り。
2646メートルの岩峰。
ここにはこれで四回目。
ただし、いつも白駒池からの
縦走で
東側から登ったのは初めてだ。

霧がたちこめたかと思うと
風で消えたり、またすぐたちこめてと
眺望は今一つ。
ここでも誰にも会わない。

戻って
根石岳を越えて
夏沢峠へ。
ここはさすがに
硫黄岳への登山者がいた。

11時なのでお湯をわかして
お昼を作る。
12時出発。
森の中をひとくだりで
今朝出発した
本沢温泉小屋に戻る。

着いたところで
小雨となり
雨具を着る。
小屋の人が
よかったですねと喜んでくれる。
実際、このあとは
遊歩道を一時間半
くだるだけで
かさでも歩ける。
つゆの晴れ間の
弾丸登山ツアーとしては
上出来だった。

2時50分
駐車場着。
ちょうど24時間の休暇だった。

このコース、
がんばれば日帰りでも
できるのだが
でも、前の日の夕方に入ると
山にいる時間は倍以上になる。
その倍の時間の大半は
寝る時間なのだけれど
でも山の空気を吸っている時間は
かけがえがない。
八ヶ岳のふもとには
いい温泉宿がまだまだ
あるみたいだし、
できるものなら
こんなふうに山を歩きたい。

帰りの車、野辺山の辺りで
豪雨になる。
ほんとにうまくいった。
日付 : 2010/7/8本沢温泉
今週は講演会ででかける予定がない。
だから、どこかでさっと
山に行ってこようとねらっていた。

夏山最盛期の八月は
連日のものがたりライブで
家にいるのだから
行くなら、七月と九月十月ということになる。
このあたりの山は標高が高いので
それ以外の季節だと
雪の心配が必要になってしまう。

でも、七月前半はまだ
梅雨の季節。
ただし、山の近くに住んでいるので
朝起きて、空模様を見てから
行くか行かないか決めてもまにあうのが
地元の利。

で、今週はずっと降っていたけれど
今朝は青空も見えている。
午前中にやることやって
午後から行くことに決めた。

荷物をそろえ、昼過ぎに小淵沢の図書館に顔をだし、
その足で松原湖まで走り、
その先の稲子湯から
本沢入口へ。
ここまで一時間。

ここで車を置いて、山道を歩きだしたのが
二時五十分。
山道といっても
大人が二人並んで歩ける
遊歩道のような道が
たんたんと登っていく。
これを一人、もくもくと歩いて
四時五十分に、
さっき電話で予約を入れた
本沢温泉小屋着。

なんと、今夜の客はぼく一人だった。
というわけで、大部屋だけど
個室状態でラッキー。

とにかく荷物を置いて
歩いて五分の露天風呂へ。
標高二千百五十メートルの
日本一高いところにある露天風呂。
広い斜面にとつぜんぽつんとひとつ、
木の湯船がある。
お湯は底から湧いている。
目の前には硫黄岳の爆裂あとの岩壁。
更衣室なし。混浴。
登山道から丸見え。
ただし、とにかく今日は
ぼく一人なんだから
どうということはない。

戻ってくると
食事ができている。
客は一人なのに
スタッフの方は
おやじさん以下五人もいて
なんだか
申し訳ないような。

八時の消灯まで
持参の文庫本を読んで過ごす。
先日の本の整理で
裏からでてきた
安部公房の「砂の女」。
学生時代以来の読みなおしだが
こんな話だったっけ?
絵が浮かぶようだ。
夢中になって
消灯後もヘッドライトで読む。
ただし、九時には沈没。
山の夜はほんとに静かだ。
日付 : 2010/7/6本棚の整理
春くらいからずっと
本棚の整理をしなきゃしなきゃと
思っていた。
本があふれて、はみだしていて見苦しいし、
夏にはお客さんも来るし。
というわけで
今日は朝から本棚の整理。

すべて棚から出して
まず、棚を水ぶき。

それから、一冊づつはたきをかけて戻していくのだけれど
これが終わらない終わらない。
今まで裏にあって
読まないままだった本を
表側にだそうとか
この本のとなりはあの本をなんて
いろいろ考えるから
きりがない。

しかも文庫本は楽だけれど
絵本はサイズがめちゃくちゃだから
合理的におさまらない。

というわけで、昼を食べても終わらす
夕飯を食べても終わらず
いまだに終わっていない。
て゜今、休憩中。
もう、夜の10時をまわったけれど
あと五百冊くらい、
はたきかけて入れないと、
今夜は寝られない。
えらいことになった。
日付 : 2010/7/4フラフェスティバル
昨日、今日
フラフェスティバル2010があった。
あちこちのカルチュアセンターで
フラダンスをやっている人たちの
発表会だけど
そればっかりではない。

ハワイからゲストがたくさん。
もっとも有名で
神の言葉を伝えるフラダンサーといわれる
フランク・ヒューエット。
スピリチュアルなフラダンス。
それから
2006年と2007年と2008年の
ミス・アロハフラ。
さらに大勢のダンサーたち。
もちろん、そっちがおめあてで
でかけていった。

で、フランク・ヒューエットは
いったいいくつなんだろう?
白くて長い髪を後ろでたばね、
腕には一面のタトゥー。
ステージでひょうひょうと
ソロを踊ったけれど
全然、力が入っていなくて
それでいいのかってくらい
楽に踊る。
他の人みたいに
指先がピッと伸びてない。
ステップもなんだかてきとうに見えたりする。
でも、いいなあ。
なにか一線、こえちゃったんだろうなあ。
そういうものか。

で、昨日と同じことを思ったが
アマとプロがいっしょにやるのって
ほんとうにいい。

寄席でも最初は
前座のへたな若手が出てくる。
でも、それを聞く人がいなければ
将来の名人は育たない。
で、それにつきあっていると、最後の方は
うまい人が出てきて
落語のだいごみを聞かせてくれる。
その全体に対して
聞き手は入場料を払う。
そういうシステムがいい。

今回もゲストが目的だったけれど
それが出てくるまで
ずいぶんたくさんの
アマチュアのフラダンスグループを見て
拍手を送った。
へたな人を見たことで
うまい人はどこがうまいのか、
なんてこともわかった。

それにしても、
何千人か会場にいたが
当然ハワイアンだからみんな、
アロハにムームーに
明るくてはでな服を着ている。
ロビーにはそのての店がたくさん出て
お弁当はロコモコだし、
デザートはかき氷。
中にいると日本じゃないみたい。
日本にいつのまに
こんなにフラダンス好きがいたんだ?

でも、おばあちゃんが髪に花を飾ったり
するのはとてもいいものだ。
あと、フラ特有の腰を左右にかくかく
振るふりでロングスカートが
やわらかに揺れるのも
とても美しいと思う。
日付 : 2010/7/3プログラムの順番
下諏訪人形劇祭りにはじめて
行く。
今年で四回目というところも
会場が駅から歩いて行けるところも
小淵沢のものがたりフェスティバルと
よく似ている。
今日と明日で
プロ二組、アマチュア九組の
計十一組が出る。

最初は小さな部屋で
地元のアマチュア五組。
前の方は親子が何十人か。
ぼくはうしろのいすで楽しませてもらう。

みんな、じょうず。
ただ、プログラムで思うところをいうと、
一番に「語り」を持ってくるのはきつい。
まだ、みんなざわざわしているし、
とちゅうから入ってくる人もいるし、
有名な昔話とかならともかく
ちょっとでも聞きのがしたら
なかみがわからなくなってしまう語りは
もう少し場があたたまってからの方がよさそう。

語りというのは
たまごをはこぶのに似て
みんなでそっと持とうと
意思一致ができないとだめだ。
誰かがちょっと乱暴にあつかっただけで
われてしまう。

二番目にやった
クイズの紙芝居の方を
先にした方がよかったはず。

それにしても、順番はとても大事。
先日もある有料の語りの会で
出演の五人の語りが終わった後で
司会者が
「飛び入りで語りをやりたい方?」と
よびかけて
ステージで二人やらせたのを見た。
なんという危険なことを。
あんのじょう、一人はとびきり長くてだれ、
もう一人の選んだ話は
本人だけが感動していて
どこがいいのかよくわからない
話だった。
出演した五人の
とくにラストの人は
トリとして
とびきり上等の話をしただけに
もったいなかった。

飛び入りを入れるのはいいけれど
それなら、とちゅうにそういうコーナーを用意し、
最後は必ず、自前で用意してある
一番上手な出演者に語って
しめてもらわなければ。
ラストさえよければ、いい気持ちで
人は会場を去ることができる。

ぼくでさえ、一時間半講演した後、
司会者の「会場で質問のある方は?」の声にこたえて
立ちあがった質問者に
ぜんたいをこわされそうになったことが
何度かある。
一時間半かけて作ってきた空気と
まったく関係ないことを
質問という形にかこつけて
演説を始める人はいつもいる。

そこで、「それ、関係ないです」と、きりすててしまうと
妙な空気がただよって散会しなければならないので
また、その質問以上のエネルギーを使って
ことばをさがして、場をあたためなおして
答えなければならない。
お金をいただいてしゃべっている以上、
気持ちよく会を終わらせるのは
お客に対しても
主催者に対しても
ぼくの最低の責務だからだ。

五人のアマのあと、
会場を
となりのホールにうつして
二組のプロの時間。
とくに岐阜の
夫婦二人の人形劇団
「ぽけっと」は
見るのは二度目だけれど、またも爆笑。
おかしいおかしい。
プロとアマの違いはどこにあるのかと
考えさせられる。
日付 : 2010/7/2恋はやさし、野辺の花よ
夜、甲府に行く。
オペラ界のアイドル、塩田美奈子コンサート。

「恋はやさし、野辺の花よ」から始まる。
これは死んだ父の愛唱歌だったなあ。
ろうろうとやっていた。
あと「ラ・パロマ」や「エストレリータ」も、そうだった。

一部はミュージカルや美空ひばりの歌も歌ったけど
やはり二部のオペラの歌がいい。
カスタをたたきながら歌うハパネラの妖艶なこと。
日付 : 2010/7/1高見清里小学校
午前中、清里の小学校で
ものがたりライブ。
三年生のクラスと
一、二年生合同のクラスで45分づつ。
どこも生徒が10人から20人くらいの
かわいい学校だ。
生徒たちもすなおでかわいい。
親の皆さんも来てくれて
本も買ってくれる。
のっぺらぼうもモニターになってもらうつもりで読む。

帰ってきたら
その「のっぺらぼう」の完成品が
ポプラ社から送られてきていた。
いいできだ。
帯に
「語りつがれる日本のおばけ話の
スタンダードをどうぞ」と書いた。
そのとおりの気分。
この夏はせっせと読んで
みんなに買ってもらいたい。

ポプラ社に百冊発注。
担当者が今度、軽部さんもいっしょに
夕飯食べましょうなんていってる。
ぜひ。
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